タクシードライバーの収入を増やすためには、稼ぎ方のノウハウを知る必要があります。その中の一つに稼げるエリアを熟知する方法があり、初心者には少しハードルが高い可能性もあります。まず最初に重要になるのが、普段通るエリアの細かな道まで知ることであり、入り組んだ道が多い地域では行先を聞いた瞬間に最適なルートが頭に浮かぶほど熟知するのは至難の業です。しかし、頭の中にすぐに浮かんでくる位になると、それまでに何度もその場所を通って状況を確認できていますので、時間帯ごとのお客さんの数等も大体は把握できます。これが効率の良さにつながり、少ない距離でも多くの稼ぎを生み出すコツになります。タクシー業界では、お客さんを降ろしてから次のお客さんを乗せるまでの時間が短ければ短いほど効率がアップするのが常識です。
効率を高めるためには、稼げるエリアを中心に流すのを考えるのが現実的です。もちろん客単価も大事な要素ですが、流していてもお客さんが長時間見つからなければ意味がありません。ベテランドライバーにも一定数いますが、なかなかお客さんを乗せられない人はいつも同じルートを走行し、仕事場所が少ない傾向にあります。その部分を改善しなければ、いつまで経ってもタクシードライバーとしての稼ぎを増やすことはできませんので、できるだけ仕事場所を増やすことが大切です。いつも同じ場所を回っているドライバーの場合、どこの地域でお客さんがよく待っているという情報を知らないため、稼げるエリアを把握するための情報収集ができていません。誰でも道をよく知っていると思われがちなタクシードライバーではありますが、実は個人差があっていつも同じ場所しか通らない人も多くいるようです。
一日の走行距離を伸ばすことも、稼げるエリアを探すのに役立ちます。まずは毎日たくさんの距離を走って色々なお客さんを乗せることが、タクシードライバーの成長につながります。お客さんを乗せると会話をすることも多いのですが、その会話の中で稼げるエリアを知ることもあり、情報収集という意味でもお客さんとのコミュニケーションは大事です。実際にタクシードライバーとして初めて働き始めてから稼げるようになるまでの成長スピードには大きな個人差がありますが、個人差が生まれるのには貪欲にその地域のことを知ろうとする意識があるかという部分が関係しています。走り込みをしてみると、時間帯ごとに状況が変わるのを身をもって知ることができます。