タクシーというのは別にどんな会社でも稼げるかどうかは自分次第であって、会社選びによって大きく変わることはないのではと思っている人もいるかもしれません。確かにタクシードライバーの給料は自分の頑張り次第という要素が大きいことは事実ですが、稼げるかどうかには会社選びも大きく関わっています。タクシードライバーを目指そうとしている人であれば常識的なことではありますが、タクシーというのは会社によって営業できる地域が決まっています。そして、やはり需要が大きいのは東京や大阪などの大都市圏であり、稼げるかどうかという点で言えば地方はどうしても厳しくなります。もちろん地方は家賃などを始めとする生活費も都心部に比べれば安いわけで、何が何でも都心部でとは言いませんが、まずどこで働くかというのは重要なわけです。
また、タクシーにどのようにして乗ってもらうか、その方法には大きく分けて3通りあります。一つは流しで、街中を空車のまま走らせて手を挙げる人に乗ってもらう方法、二つ目はターミナル駅とか空港などのタクシー乗り場で待ち、そこからお客さんを乗せる方法になります。そして三つ目として配車という方法があります。これは、タクシー会社に連絡して車両を所定の場所にまで回してもらい、そこから乗車する方法です。これは当然ながら会社を指定して連絡するわけですから、配車要望の多い会社とそうでない会社の差が生じます。やはり、稼げるかどうかについてはこの配車要望は多いに越したことはありません。また、場合によっては二つ目のタクシー乗り場についても会社独自の場所を持っているケースがあります。これも同様に稼げるかどうかという点では有利に働くでしょう。
配車と似たような意味合いがありますが、法人契約によりタクシーチケットを発行しているかどうか、契約件数が多いかどうかというのも会社選びのポイントかもしれません。基本的に、個人よりは法人のほうがお金を持っていることが多く、タクシーチケット利用者が多いとそれだけ気前よく長距離を利用してくれるお客さんが多いということになるからです。これらの他にも、単にその地域で人気があるかどうかという要素も関係するかもしれません。あのタクシー会社のドライバーには嫌な人が多いから、流しで見かけても手を挙げないと決めているような人もいるかもしれないわけです。このように、会社選びによって自分の頑張り以前の段階で稼げるかどうかにある程度差が生じることはむしろ当然と言えるのです。