年収600万というとサラリーマンでもかなりのものということができるでしょう。日本人の平均年収は、ここ数年で若干の改善傾向は見られるもののせいぜい450万程度かそれ以下とされています。平均で450万あるのなら年収600万もさほど遠い目標ではないのではと思われるかもしれませんが、そこは平均値のからくりがあり、ごく一部の、それこそ数千万も稼げるような人が平均値を押し上げてしまっていますので、年収600万を実際に稼げる人は全体の1割以下であることはまず間違いなく、もしかすると5%程度かもしれません。翻ってタクシードライバーでの話ですが、平均年収で言えば確かにサラリーマン平均よりもさらに低くなってしまっていることは事実です。全国平均ですと年収350万程度とされています。
これではタクシードライバーで年収600万稼げるなど夢のまた夢だろうと思われるかもしれませんが、意外とそうでもありません。まず、年収350万というのはあくまで全国平均であり、これはタクシーの需要がそもそもさほど多くない地方の数字も加味されてしまっています。東京など首都圏に限って言えばタクシードライバーの平均年収は450万はあり、これはサラリーマンの全国平均とほぼ同じです。そして重要なことは、タクシードライバーの場合、一部のごく限られたサラリーマンのように数千万も稼げる人は皆無です。つまり、そのような人が平均値を押し上げてしまっているために、大多数の人は平均以下であり平均さえも稼ぐのが容易ではないといった状況がそもそも生じていないわけです。
一方で、タクシードライバーというのは自分の頑張りが如実に給料に反映される仕事であることも事実であり、そういう仕組みである以上、ドライバーにはなったけれども働く意欲に乏しくてそもそもお客さんをつかまえようとする努力などもあまりせず漫然と1日を過ごし、少ない給料に甘んじている人がいることも事実です。そういう人もひっくるめての平均450万なのですから、ちょっとした頑張りでこの平均を超える給料を稼げることは間違いありません。ここで言う頑張りとは別に超人的な体力とか精神力、夜も寝ず、休みも全て返上して働き続けるとか、常人には説明のつかないような長距離客をなぜかいつもうまくつかまえられる能力といった、普通の人ではちょっと無理といったレベルのものは一切必要としません。この記事も人気記事です⇒タクシー会社の大手を徹底調査・東日本編 やる気さえあれば誰にでもできるレベルの努力や頑張りで年収600万は十分に可能なのです。