会社を定年退職後も稼げる仕事に就きたい、まだ40代だが今の仕事を退職、セミリタイアして自分のペースで稼げる仕事に就きたいなど、さまざまな観点で転職を検討している方が日本には多くいらっしゃいます。では、どのような世代でも活躍できる職種といったものが存在するのでしょうか。答えはYESであり、その業種こそがタクシードライバーです。タクシー業界は、若年層から高齢層に至るまで幅広く採用を募集しています。この背景には、外国人観光客の増加、高齢化による病院や介護施設への通院の増加などによるタクシー需要の増加があるためです。
中高年層を採用したい理由として、忍耐力やコミュニケーション力が具備されていることが多いためです。タクシードライバーという職種が未経験であったとしても、長い人生において、営業マンとして活躍された方や、飲食業、デパートやスーパーマーケットでお客さま相手の接客経験がある方は、その接客技術をタクシーでの接客に即応させることができます。また、近年では、車の安全技術が高まったことにより、中高年や女性でも運転しやすい車を導入していたり、道路を流し運転でお客さまをつかまえるよりもスマートフォンの配車アプリからの申し込みでお客さまを迎えに行き、カーナビで現地に向かうことが主流となっています。そのような中でも、お客さまを丁寧におもてなしすることは不変であり、だからこそ他業界での営業や接客経験がますます重視されるようになっているのです。
とはいえ、前職が事務職など営業やサービス業を経験していないからといって不利になるわけでもありません。大手のタクシー会社の多くは、タクシードライバーに必要となる第二種運転免許の入社後の取得サポートだけでなく、接客マナーやコミュニケーション能力向上に向けた各種研修を提供しています。究極的に言えば、タクシー会社は人材が第一であり、人の育成がその企業の命運を握るといっても過言ではありません。中には、外国人観光客の利用増加を見越し、英会話の通信教育や語学学校への授業料補助を提供するタクシー会社もあります。つまり、定年退職後の再就職者や若年層であるなしにかかわらず、常に前向きに努力し、自分自身を向上させる能力のある方であれば、タクシー業界に身を置いて大きく成長できる潜在力を秘めているといってよいでしょう。是非、転職で稼げる職種としてタクシードライバーも候補の一つとしてみてはいかがでしょうか。