タクシードライバーは挫折体験を持つ人が多い

・タクシー業界で働いている人たち
世の中にはいろいろな考えの人がいますので一概には言えませんが、タクシー業界は仕事や人生に挫折した経験を持つ人が集まる職場です。あくまで一般的に言われていることですが、当初の夢を実現できなかった人たちが次の職場として選んでいるのは事実です。

タクシードライバーという仕事を最初から選ばないのは、やはり過酷だからです。中には世間体という基準で選ばない人がいてもおかしくはありません。ですが、「世間体という基準」も見方を変えるなら、「過酷な労働条件」の裏返しと考えることもできます。好き好んで大変な職場を選ぶ人はいません。

「過酷な労働条件」の一例をあげますと、深夜に働かなければいけないことです。夜中の1時とか2時まで働いている職種はそう多くはありません。また、お酒が入ったお客様と接しなければいけないのも「過酷な労働条件」の1つです。いわゆる酔っ払いを相手にするのは簡単ではありません。

そのような「大変な労働条件」を承知で参入してくるのですから、それなりに仕事や人生に挫折した人が集まるのがタクシードライバーという職種です。いわゆる「酸いも甘いも知っている」人たちがタクシードライバーです。例えば、正義感が強いばかりに職場にいられなくなった人とか、人を押しのけてまで出世したくない人などです。

もちろん、反対に自分に問題があって前の職場を追い出された人もいます。こういう人も挫折の1つです。人間は神様ではありませんので、たまには失敗をすることもあります。それを含んでのいろいろな挫折体験をした人がタクシードライバーに就きます。

・いろいろな人と出会うタクシードライバー
自分自身がいろいろな体験をしていますので、いろいろなお客様と話を合わせることができるのがタクシードライバーということもできます。東京の中心地でタクシードライバーをしていますと、それこそ芸能人から文化人など著名人と言われる人たちが乗車してくることもあります。

タクシードライバーが集まると、自分が乗せた有名人の話でその場が盛り上がることもあります。一般の人が考える以上に、有名人と会う確率は高いのが実際のところです。マスコミ系の仕事に就いている人は、タクシー業界から情報を入手している人もいます。経済面で言いますと、景気の動向が現れやすいのがタクシー業界とも言われています。

いろいろな経験をした人が集まるのがタクシー業界ですが、タクシードライバーとして働いていますと、さらにいろいろな経験をすることになります。その意味で言いますと、タクシードライバーという仕事は人生を人よりも多く経験できる職業と言えそうです。